こんにちは。Medi Face関西チームの坂本です。この度「第26回日本病院総合診療医学会学術総会」に参加してまいりしたので、その報告記事です。
今回「総合診療」という、自分が将来進みたい道についての内容だったので参加させていただきました。視聴させていただいたセッションの中からいくつか選びその感想とともに紹介していきたいと思います。
ちなみにこういう学術総会とかは学生無料のやつが結構あります。興味ある方は「難しいかな~」なんて思わずに学年・分野問わずどんどん申し込んでしまえばいいと思います。学生のいい休日の過ごし方なんじゃないでしょうか(笑)。
「総合診療医」とは?
今回のテーマである「総合診療」について。
日本病院総合診療医学会HPによると、『一般的に「総合診療医(Generalist)」を説明する場合、全人的医療を行うことが出来、初診外来で的確に患者を専門診療科に紹介出来る医師と定義づけられます。』とあります。つまり医療においてプライマリの部分に関わる医師のことを指しますね。
現在では「専門性を持った総合診療医の育成」を目的とした認定医・専門医制度が確立しています。今後ますます重要性が高まり、盛り上がっていく分野ではないかと個人的に考えています。
~1日目~
…なんやかんやしているうちに1日目のプログラムがスタート。自分は開催地である宇都宮から約600㎞離れた高松に住んでいるので現地参加は難しく、Zoomウェビナーで全プログラムを視聴しました。その後、主催である獨協医科大学総合診療科の志水太郎先生の「Diagonostic Excellence」についての大会長講演で幕を開けました。
“Meet the fascinating general hospitalists!”
3人の先生方から臨床研究、症例報告について、総合内科医としてのキャリアなど幅広いお話を聴くことができました。三者三様のキャリア形成の姿を見ることができ、大いに自身の今後に生かせる講演内容でした。
“特別セミナー 睡眠障害の診断・治療”
「睡眠」って大事ですよね。以前Medi Magazineで取り上げられていましたが、生活習慣病の因子にもなりうる重要なトピックだと思います。今回はその睡眠に関して同時刻にあった2つの講演の中から診断に関するものをチョイス。
睡眠不足に関するリスクについての内容もあり、自分自身も気をつけねばならない内容だと感じました。学生時代は皆多忙で睡眠不足になりがちですが、社会に出るとそれ以上のストレス因子が乗っかってくると思います。今のうちから睡眠を意識していくことが重要ですね。
“症例検討から学ぶ診断推論戦略”
実際の症例をもとにどのように先生方が診断していくか、という思考過程についてのセッション。
自分が1年生であるということもあり、正直まだそこに出てきた病名や薬品名などさっぱりでしたが、先生方が次々と病名を挙げて診断していく姿に感動しました。莫大な知識の中からその患者様の診断を一つ挙げる、というとてつもないことが画面の向こうだけではなく普段の病院の診療で行われている、ということを改めて実感しました。そんな「かっこよさ」も総合診療の魅力だと考えます。
“病歴と診断”
「病歴」からどのように診断につなげていくのか、ということに主眼を置いたセッション。2名の先生方の講演を拝聴しました。
「どういうプロセスで医師が病歴から情報を読み取り診断するのか」についての内容があり、問診の時に医師はこういうことを考えているのだな、ということを知ることができ大変興味深かったです。
その後のシンポジウムでは先生方の議論が大白熱し、次回の学術総会でも「病歴と診断」をテーマにしたセッションが設けられることに!楽しみです!!
~2日目~
“名人に挑戦!ケースカンファレンス~帰ってきたドクターG”
自分が一番楽しみにしていたプログラムです。昔NHKで放送されていた「ドクターG」が実際そこに出演されていた先生ご参加のもと復活する、ということでこれだけは絶対に見たい!と思い視聴させていただきました。
症例が時系列に従って紹介されていき、「名人」である研修医の先生方が「ドクターG」主導のもと症例検討形式の討論会を2度行い最終診断を挙げる、という完全再現っぷりに、テレビ放送時の一視聴者として興奮が止まりませんでした。当時も今も正直病名がすべてわかるかと言われるとそうではないのですが、実際の症例がドラマ形式で紹介されるということもあり、普段の生活の中で出てくる症状が、実はこういう病気だったんだ!という、内容が身近に感じられるのが魅力だと思います。
同様のものがテレビ放送されていたこともあり、皆が一つのエンターテインメントとして楽しめる内容だと思いました。ドクターG、テレビ放送復活してくれないかな…
最後に
以上が報告記事になります。ほかにもいくつかオンデマンド配信も含めて視聴させていただきましたが、どれも興味深く楽しめる内容でした。
Medi Face学生チーム・関西チームではこのような学会参加記事、コラムなどの記事執筆に興味ある方々を募集しております!ほかにもSNSなど使った広報など我々の活動は多岐にわたります。さらに皆さんの「こんなことやってみたい!」の声を取り入れ柔軟に対応することが可能です!!興味ある方は是非お問い合わせください!!お待ちしております!!
Medi Face関西チーム 坂本