こんにちは、Medi Face医学チームの大木と申します。
Medi Faceでは、精神疾患をターゲットとして、少しでも早くこころの不調を見つけられるようなサービスを開発中です。
でも、精神疾患ってよくわからないし、治療もこわそう…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身も、このサービスを通して精神疾患について学びなおしたことがたくさんありました。
今回は、うつ病について、実際にはどのような治療が行われているのか?薬の副作用、効果や種類にはどんなものがあるのか?などの疑問に答える形で、まとめてみようと思います!
うつ病ってどんな病気?
うつ病はとても有病率の高い病気で、一生のうちにかかる確率は12%と言われています。症状としては、「落ち込んだ気分が継続する」「興味や喜びが失われる」「眠れない、または眠りすぎてしまう」「体重の変化」「考えが前に進まない」「いつもだるい感じがする」「集中力、思考力、決定力の低下」「自分は悪くないのに、罪悪感を感じてしまう」「死について考えてしまう」などがあります。
うつ病はこれらの症状により診断されます。
治療にはどんなものがあるのか?
うつ病の治療の基本は、心理療法と薬物療法の組み合わせです。
心理療法については、別記事にてまとめます。
薬の種類と副作用
うつ病の薬は、基本的には脳内の神経伝達物質を調整する働きを持っています。神経伝達物質にはいろいろな種類があるのですが、どの神経伝達物質に作用するかによって、少しずつ効果や特徴が異なってきます。現在、主に使われているお薬について、表にまとめてみました。
薬の種類 | 特徴 | 副作用 | 例 |
SSRI | 脳内の神経物質であるセロトニンの働きを強める。 | 性機能障害、眠気、体重増加 | ルボックス、パキシル、ジェイロゾフト、レクサプロ |
SNRI | セロトニンに加え、ノルエピネフリンの働きも強める。 | 吐き気、めまい、発汗 | トレドミン、サインバルタ、イフェクサー |
三環系抗うつ薬 | 昔から使用されており、セロトニン、ノルエピネフリン、エピネフリン、ドパミンなどの神経伝達物質の働きを強める。 | めまい、口渇、不眠 | トフラニール、トリプタノール、ノリトレン、アナフラニール、アモキサン |
薬の値段
精神科の薬は、健康保険が効くものが多いです。大体一か月で数千円程度の負担で収まるかと思います。
以上、精神科の薬についてまとめてみました。
次回は「うつ病の精神療法について」を予定しています!
Medi Magazine 編集部 大木