若者に実は多い。うつ病の疫学

こんにちは。Medi Face社で医学チームに所属している大木と申します。

Medi Faceでは、精神疾患により悩んでいる方、また精神疾患の発症前のメンタルヘルスの不調に対しても使っていただけるサービスを目指しています。

今日の世界では、精神疾患の患者数は増えていると言われています。今回は、実際の調査を通して、世界におけるうつ病の現状について知ってもらえるような記事にしたいと思います。

うつ病の疫学

「うつ病」という病名は、抑うつ気分をもたらす一連の症状に対して使われます。細かい分類としては、例えば大うつ病、小うつ病、持続性のうつ病などがあります。本記事では、広い意味での抑うつ状態に対して「うつ病」という表記を使おうと思います。

うつ病は、非常に有病率が高い疾患として知られています。例えば先進国におけるうつ病の有病率は18%、発展途上国におけるうつ病の有病率は9%とされています。

また、複数の調査によると、うつ病の平均発症年齢は約30歳であることが分かっています。うつ病は若者に発症する病気と言えるかもしれません。例えば、うつ病の有病率は、65歳以上よりも若者で多いことが分かっています(若者で11-13%、65歳以上で5%)。

うつ病のリスクファクター

年齢

一般的に、うつ病は若年者に多い。

収入

収入が低い人は、うつ病の有病率が高い。

婚姻状況

離婚、別居、未亡人の方は、うつ病の有病率が高い。

人種

アジア人はうつ病の有病率が低く(7%)、ネイティブアメリカンでは最も有病率が高い(16%)。なお、日本におけるうつ病有病率は2.2%とされている。

性別

女性のうつ病の有病率は男性の2倍。

今回は以上です!

うつ病は若者に比較的多く、収入、婚姻状況など様々なリスクファクターが分かっています。一般的な病気とは異なり、若年にも十分に発症しうるという意味でうつ病は特殊な疾患です。他方で、うつ病の罹患者数は多いです。

Medi  Faceでは精神疾患で悩む人をゼロにするべく、若者にも使いやすいWebベースのアプリの形をとって開発を行っています。

この記事を読んで興味を持ってくださった方がもしいましたら、ぜひご連絡ください!

Medi Magazine 編集部 大木

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